春、きみにさよなら。


ケンカした日もあった。泣いて家を飛び出した日もあった。
忙しさにかまけて、会話のない日もあった。

でも、さいごのじかんはとても優しく流れる。
きみはもう、わがままも言わずに。
僕のそばにいてくれた。

おそろいのカップ
いつものパジャマ
聞きなれた携帯のメロディ
ブレンドのコーヒー
きみはカフェオレで
いつものテレビと
たまに吸う、マルボロのメンソール


春がくれば、ぜんぶさよなら。