1129の日。2005ver.






「さぁーて、今回の発明品はぁ?」
「ダカスコスです、今日も軍曹が荒れてて大変☆でも陛下が来たら直ぐに機嫌が直っちゃったからよかったよかった☆さて、今回の発明品は…じゃないですよ!」
「何ですダカスコス!一番良い所を言わないでどうでも良い部分だけをぐちぐちと」
「すすすいませんアニシナ閣下、猊下にああ振られたらこの様に返せと言われまして…」
「猊下が?…まぁいいでしょう。それよりダカスコス、例のブツは持ってきましたか?」
「は、はい!こちらにおお運び…いや、お連れしました」
「ふふふ、では早速実験を開始致しますか」
「…わ、私はどうすれば」
「見ていても宜しいですよ?えいやっ!」
「ぐあっ!」
「ひいっ!」
「な、なんれふはっ!!」
「おや、お目覚めですね汁閣下」
「はにふるんへふはっ!はなひははい!!」
「離せと言われても。貴方は大事な実験道具なのですから」
「ひいっ!は、はふへへっ!」
「アニシナ閣下、な、何をするつもり何ですか…?」
「何って、舌を抜きます」
「「えええーっ?!」」
「何です騒々しい。舌の一つや二つで」
「は、はなひへーっ!!」
「全く…ガシャガシャとうるさいですよ!もっとぴったりとした締め付け器具にしておけばよかった」
「か、閣下…!!」
「は、はへへーっ!」
「ああもう、仕方無いですね」
「っはぁっ!はあっ!やっ…危なかったっ…」
「あぁ…よかった」
「良かったじゃありませんダカスコス!貴方は私を悪魔に売り払おうとしていたのですね!」
「あああお許し下さい閣下ーッ」
「下らない漫才をするなら出ていって下さい」
「アニシナッ、貴女も私に何の恨みがあってあんな事を…」
「陛下のご命令です」
「…へ、陛下の?!」
「ええ、陛下がギュンたんをお召し上がりになりたいと申されまして」
「ギ、ギュンたん?!」
「はい、『たん』は陛下の世界で舌と言う意味です。なのでギュンター閣下の舌、と」
「そ、それはまさか」
「閣下!鼻血が鼻血がっ!」
「何を考えてるかは容易に解りますが、陛下はそれを焼いて柑橘類の汁もしくは塩をつけてお召しになりたいと申されたので」
「ええッ?」
「陛下が…私の舌をッ!!まさしくそれは『初めての口づけは熱くてちょっと甘酸っぱい味』という事でしょうか!」
「ええーっ!閣下まで!違うでしょうその解釈!」
「こ、こうしちゃいられません!一刻も早く陛下にお望みのギュンたんをーッ!」
「ちょ、閣下、置いていかないでくださいーッ!」
「…やれやれ、仕方ありませんね。代わりにグウェンたんでも試してみましょう」


その後、平和な執務室から恐怖の叫び声が聞こえたのは言うまでも無く、またグウェンたんがどうなったのかはご想像通りである。




2005/11/29より。
肉の日ってことで1129作ろうアニシナ幕府☆