いい肉の日。
1129作ろうアニシナ幕府。
「わたくしの新発明をご覧なさいっ!」
「なんなんだコレは…」
「これが何かわからないですと!?よろしい、無垢なあなたにお教え致しましょう。これは魔力で美味しく肉が焼ける機
械、名付けて『熱持続鉄板』略してホッとプレイトです!」
「略せてないぞ…。どうやって使うのだ」
「操作は簡単!グウェンダル、ここに指を入れなさい」
「…まさかまた私の魔力を利用するつもりじゃ」
「つべこべ言わずに入れなさい!」
「おいっ、……もういい。それで?」
「魔力でこの熱持続鉄板を暖めます。少し熱くなってきたら油をひき」
「お?何してんの?…ってグウェン…」
「ご機嫌よう陛下。今わたくしの新発明の実験の真っ最中なのです」
「ユーリ…この悪魔を止めてくれ」
「何か仰いましたか?…まあいいでしょう、油が熱したら此処に肉を」
「うわ、うまそー」
「まだおわらんのか?」
「五月蝿いですね。これだから近頃の魔族の男は…と、焼けましたね。陛下いかがですか?」
「え、いいの?やったー!あ、うめーよコレ!」
「そうですか。これはなかなかの出来のようですね」
「もういいのか?」
「お待ちなさいグウェンダル。次はこの装着可能な凹プレイトを付けて調理を」
「お?それたこ焼きプレートじゃん!すげーっ!」
「おいっ…!もういい加減にしてくれ!」
「なんです全く…。折角この後にも、油摂取量が気になる方への凸凹プレイト、気軽に餅が焼ける餅網の装着などをする
つもりでしたのに」
「凸凹プレートって、油が下に流れるやつだろ?あ、餅もいいなー。眞魔国にも餅があったんだ」
「ええ、早速焼いてみます?」
「っ、そんなモノ、調理場で焼けー!!」
アニシナの発明品は魔力の大量消費により、またまた失敗に終わることとなった。
2004/11/29より。
いい肉話は2005ver.もあります(09に)