いつかはこうなって欲しいですvV





「ヴォルフ」

「ぐぴ…」

「ヴォールーフー」

「…ん…」

「なぁ、起きてよ」

「…ん?…ゆー」

「おれ今から走ってくるから、いってらっしゃいって言ってよ」

「……あぁ、いってらっしゃい…」

「あとさー、ホラ」

「…ん…顔…近づけろ」

「ん、はいはい」

「……」

「………」

「…っ、んー!」

「…、…へへ」

「ユーリ…窒息させる気か!」

「だってヴォルフ寝ぼけてるんだもん。そんな寝ぼけたヴォルフとちゅーしても意味ないじゃん」

「…お前が早起きなんだろ」

「その方が健康にはいいだろ?っと、じゃあ行ってくる」

「おい、ユーリ」

「ん?……っ、」

「……」

「……」

「……じゃあ、行ってこい」

「はーい。あ、ヴォルフちゃんと起きて出迎えろよ?」

「あぁ…わかった…ぁふ」

「じゃー」









「……やっぱり」

「…ぐぴぴ…」

「お前婚約者なんだからさぁー…」

「…ぐぴ…ゆー…り」

「!……コイツ、どんな夢見てるんだよ」

「……ぐぴぴ」

「まぁ…この寝顔が可愛いからいいか…あ」

「…ん、……」

「ヴォルフ…起きた?」

「……あ…ユーリ…」

「お前あれ程出迎えてって言ったのに寝たな」

「…ぁ…すまなぃ…ふぁぁ…」

「そういうヤツには、こうだっ」

「…うっ、うわ、やめろ……あはははは」

「やーだねーっ!!」






2004/12/26より。
眠り姫はただの寝ぼすけだったり。