なっちゃん






「なぁヴォルフ」

「何だ」

「おれとヴォルフってさー、凄いカップルだよな」

「は?」

「だって66歳差だぜ?おじーちゃんと孫みたいだよな」

「それはお前の尺度だろうが」

「ん、まーそうなんだけどさ…」

「?」

「…おれ達って凄いって言いたかったんだよ」

「どういう意味だ?」

「だからぁ!…66歳差なんて関係無く一緒にいるのって何か凄いって」

「…あぁ」

「こっちじゃ別に普通かもしれないけど、地球では凄い事なんだからな?」

「で?」

「え?」

「凄いのは分かった、それでユーリはどう思うんだ?」

「……ぇ」

「それを言いたいんだろ?」

「………し、幸せだなあって」

「そうか」

「…何でおれの言いたい事分かったの?」

「ん?…年の効だろう」

「ふーん…」

「そしてユーリは今ぼくに何を言って欲しいのかも知ってるぞ」

「え?」

「ぼくも幸せだ、そう言って欲しいんだろう」

「なっ、何で」

「…さぁ、年の効じゃないのか?」

「〜〜…っ、おれの思考筒抜けなの?」

「…まぁ、そういう所がぼくは好きだぞ?」

「っ、んなっ…」

「すぐ顔に出る所も、たまらなく好きだ」

「…か、顔に出るって」

「それに」

「わっ」

「ぼくもユーリと一緒しに居れて幸せだぞ?」

「………」

「どうした?顔が真っ赤だぞ?」

「ま、真っ赤なんかじゃ」

「言いながらどんどん赤くなってるぞ」

「なっ、嘘言ったなぁー!」

「今は真っ赤だけどな」

「くっそ〜…ヴォルフの意地悪ー!」





2005/2/5より。
ヴォルユで山なしオチなし意味なし。
因みにタイトルは
♪わたしは〜ゆ〜ちゃん
へなちょこ〜魔王〜
16だけどまだ子供♪(なっちゃんの歌で)
という替え歌(自作)から。おそまつ!