たぬきねいり





「村田ー」

「んー…」

「なぁ、寝た?」

「ねたー…」

「むーらーたー」

「………」

「寝たのー?」

「…すー…すー」

「…何で寝ちゃうんだよー」

「……」

「……健…」

「……」

「…す、き、だ、よ」

「……」

「…村田?」

「…すー…」

「…お前、起きてるだろ?」

「…すーすー…」

「んな事したってバレてるぞ!」

「……」

「早く起きないと…襲うよ?」

「ひあっ!」

「ほら、やっぱり起きてた」

「な、何すんだよ!」

「何って…村田がなかなか起きようとしないから」

「だからっていきなり撫で回すとか反則だから!」

「反則って…まさか、その気になったとか?」

「ッ、そんなわけ…」

「おれはその気になる気満々だけど」

「…何で起きてるってわかったの?」

「(逸らしやがったな)だって村田、すぐ真っ赤になっちゃってさ」

「……今度から毛布を被ろう…」

「まぁまぁ、おれしか見ないんだからいいじゃん」

「…そりゃそうだけどさ」

「じゃあそういう事で」

「何、その手」

「折角目が覚めたから運動しようぜ?」

「やだ」

「やだって…優しくするからさ」

「そう言って渋谷いっつも痛くするから…」

「今回は気をつけるから!」

「またそう言って…」

「むーらた」

「…何?」

「もう限界、イタダキマス」

「はっ?ちょ、うぁっ…!」







2005/5/15より。
ユリムラ。
この頃から村田可愛い説で書いてたのか…。