突発海話






「ひゃー、海だ海だー」

「そんなにはしゃぐなユーリ。転ぶぞっ…っわ!!」

「ヴォルフ何転んでるんだよー、はしゃぎすぎだぜ?」

「っ、砂に足を取られただけだっ」

「どーだか?さっ、泳ごうぜ!」

「ああ…ってユーリ!」

「何?」

「そのままじゃ日焼けして肌が痛くなるぞ!ちゃんと日焼け止めを塗れ!」

「え?いーよいーよ、おれ焼くつもりだし!」

「そうなのか?」

「うん、やっぱ男は健康的に小麦色でしょ!つっても野球やってると勝手に焼けちゃうんだけど」

「そうか…じゃあぼくも焼くとするか」

「あ、ヴォルフはダメ!」

「?」

「ヴォルフは日焼け止め塗れよ」

「何故だ?ぼくだって健康的に焼きたいぞ!」

「ヴォルフは白い方が似合うじゃん」

「男は小麦色がいいと言ったじゃないか!」

「うん、でもヴォルフは白いままがいいの」

「ぼくは嫌だ!」

「おれはヴォルフは白くて透き通った肌がいいと思うけどなー…」

「っ、何だその手は」

「その金髪によく似合うし…やっぱ白い方がいいよ」

「……っ、じゃあ、焼かないでやる」

「ホント?よかった〜。じゃあおれが塗ってやるよ!」

「な、何するじゃり!」

「だからおれが日焼け止め塗ってやるって。背中とか塗りにくいだろ?」

「じ、自分で出来るっ」

「いいじゃん、ホラ」

「っ!……」

「あれ?なんか腕赤くない?」

「そんな事っ…」





「あ〜、坊ちゃんったら婚約者真っ赤にさせちゃって」

「あれで陛下は何も気づいてないからな」

「罪なオトコよね〜」

「気づかないフリしてるんじゃないの?」

「そうなんですか?」

「だって渋谷、凄く楽しそうだよ?」

「…そう言われれば」

「さっきも上手く操縦してたし」

「操縦…猊下、読みが鋭いわね」

「そりゃ、親友の事ですから」

「さすが猊下」

「段々ウェラー卿に似てきたよねー」

「俺ですか?」

「あー言えてる」

「ヨザックまで。俺に陛下が似てるってどういう事…」

「でも渋谷は下だからねー」

「「ええっ!?」」

「あれ、知らなかった?」

「知らなかった…てっきり俺はユーリが上だとばかり」

「オレも。というか何故猊下が知ってるんです?」

「え?そりゃー親友の事ですから」


「…そういえばこの間アニシナの研究室に居ませんでした?」

「あれ?ウェラー卿よく知ってるねー」

「アニシナちゃんのトコで何してたんですか?」

「ちょっと借り物をねー」

「まさか猊下…」

「やだなー、何その目。まさか僕が魔導覗き見グッズでも借りたと思ってるの?」

「覗き見したんですか…」

「なんだいヨザックまで。まさか僕が渋谷達の部屋に深夜録画機能付き正直メアリーちゃんを使ったとでも考えてるんじゃないだろうね?」

「「ろ、録画したんですか!」」

「あれ?まさか2人共、見たいとか?」

「べ、別にそういうわけでは…」

「ないけどぉ〜…」

「今なら特別に『2度目の夜』編・完全ノーカットバージョンもつけるけど?」

「「買いますッッ!!」」

「まいどありー」





2005/7/14.15より。
変態名付け親+お庭番(笑)
お庭番はビキニ希望で。